【現像パラメーター解説】彩度とは?色相とは?「色」に関係するパラメーター

こんにちは!かっぱ(@kappa10.01)です。皆さん現像ライフは楽しんでおりますでしょうか。

現像パラメーター解説編では現像を始めると最初に出会う壁、たくさんの調整項目(パラメーターと言います。)があってどれをどう調整したらいいかわからない!という悩みを解決していきます。

写真の色を鮮やかに加工したことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。色を鮮やかにするときには「彩度」というパラメーターを調整します。

今回はそんな色に関するパラメーターについて解説していこうと思います。

目次

色に関するパラメーターの種類

色に関するパラメーターは光に関するパラメーターと並んでよく使うパラメーターです。

現像はしたことがなくてもスマホの写真加工アプリでこれらのパラメーターを触ったことのある方も多いのではないでしょうか。

Lightroomの画面だと「カラー」とまとめられているパラメーターがそれに当たります。

Lightroomのパラメーター

この「カラー」を開くと、以下のようなパラメーターが出てきます。

  • 色温度
  • 色かぶり補正
  • 色相
  • 彩度
  • 輝度

本日はこれらの5つのパラメーターについて解説します。

色温度とは

色温度って聞いたことあるでしょうか?色に温度なんかあるのか?という声が聞こえてきそうですね。

色温度とは簡単に言うと、物体を熱したときの色をその時の温度で表現したものになります。

例えば鉄を熱すると赤くなります。この熱した鉄の色(赤色)をその時の鉄の温度(1000℃)で表すのが色温度というわけです。

なお、実際の色温度は摂氏の『℃』ではなく『K(ケルビン)』でという単位で表現されます。これは絶対零度を0K(オーケーではなく、ゼロケルビン)とする温度の単位です。絶対零度は約-273℃なので摂氏とケルビンとは273度の差があります。

ケルビンの説明はこれくらいにして色の話に戻ります。

色温度は低い温度だと赤っぽい色で、高温になっていくと白、青と変化していきます。

色温度とは

つまり、色温度の高い写真は青っぽく、色温度の低い写真は赤っぽい、ということになります。

ここでLightroomの色温度を見てみると、赤と青が逆転して配置されています。

色温度パラメーター

これは正常な色味の写真にするために青っぽい写真は赤っぽく、赤っぽい写真は青っぽくする真逆の操作をするため逆転しているのです。

実際に色温度を変えてみると以下のように写真全体の色味が変化します。

色かぶり補正とは

 色かぶりとは撮影時の周囲の光の色に影響されて特定の色味が強く出てしまう、または弱く出てしまう現象です。 

例えば夕方に写真を撮ったら写真全体がオレンジ色っぽくなったことはないでしょうか。あるいは曇りの日に写真を撮ったら写真が青っぽくなったことはないでしょうか。

この状態が「色かぶりしている」状態になります。色かぶり補正はこの色かぶりを補正するものになります。

色かぶりは撮影時にも補正できます。撮影時に自動で補正する機能がホワイトバランス(WB)になります。

ホワイトバランスは写真において白色を正しく白色として表現するための機能です。

色かぶりした写真の中にある本来白色だった部分(例えば白いTシャツなど)は色かぶりしたオレンジ色や青色になっているはずです。これを正しい白色に補正するための機能です。

色かぶりは周囲の光の環境に影響されるものですので、写真を撮っている環境が屋外なのか、蛍光灯の下なのか、あるいは晴れているのか曇っているのか、ということがホワイトバランスを考える上では重要ということになります。

そのためカメラのホワイトバランスの設定欄を見ると「晴天」、「曇天」、「蛍光灯」といったワードが並んでいるのです。

ただ、オレンジ色っぽい写真をあえてそのままにすることも写真表現ですので、必ずしもホワイトバランスを正しくすることが正解なわけではないということは重要な点になります。

色相とは

 色相とは「赤」、「青」、「緑」などの色味や色あいのことを意味します。

色相には近い色あいがあります。例えば緑色黄色と近い色合いになります。このように近い色あいを隣同士にして円状に配置したものを色相環と言います。

色相環

Lightroomの色相パラメーターはこの色あいを近くの色あいへシフトさせるパラメーターになります。

例えば緑色の色相パラメーターを見てみましょう。

緑色の色相

色相のパラメーターを見ると左になるほど黄色っぽく、右になるほど濃い緑色っぽくなっています。これを色相環で見ると以下のように近くの色あいにシフトしているということがわかります。

緑の近くの色あい

この色相パラメーターを動かすと、写真の中の緑色が黄色っぽく、あるいはより濃い緑色っぽくなります。新緑の季節には写真の緑色の色相パラメーターを動かしてより見た時のフレッシュな印象に近づけることもできるようになります。

このように写真の中で、少し色あいを変えたい部分がある際には色相のパラメーターを調整しましょう。

彩度とは

 彩度とは色味の強さや鮮やかさの度合いのことを意味します。

彩度が高い色は鮮やか・ビビッドになります。一方彩度が低い色はくすんだような色になります。

例えば赤色の場合は以下のようなイメージです。左に行くほど色がくすんでいます。この場合は「彩度が低い」ということになります。

一方右に行くほど色が鮮やかになります。この場合は「彩度が高い」ということになります。

彩度の違い

実際に写真の彩度を変えてみたものが以下になります。

彩度を変化させすぎると不自然になってしまいますが、使い方によってはとても印象的な写真に仕上がります。

輝度とは

輝度とは読んで字のごとしで、その色の明るさのことを意味します。

輝度を高くすると光が当たっているように明るくなり、輝度を低くすると影部分のように暗くなります。

例えば赤色の場合以下のようになります。左に行くほど輝度が低くなり暗くなります。

一方右に行くと輝度が高くなり明るくなります。

輝度の違い

実際に写真の中の緑色の輝度を変えてみたものが以下になります。

まとめ

以上、色に関するパラメーターについての解説でした。

それぞれのパラメーターを変えると何が変わるのかを把握していると現像するときに完成イメージや作業イメージを持ちやすくなると思います。

ぜひ色々試しながら現像を楽しんでください。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

普段はサラリーマンをしながら美しい風景や自然を追い求めて休日に写真を撮っています。
自然の美しさをより引き出し魅力を伝えるため現像の方法を研究中。現像の時の考え方や現像の具体的な方法を伝えてより表現の楽しさを伝える記事を発信していきます。

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトは reCAPTCHA と Google によって保護されていますプライバシーポリシー利用規約 申し込み。

The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.

目次